説明
調理教育の第一人者が、40年にわたる基礎研究と教育・実践活動を経て開発した食育実践プログラム。
幼児・小学生・中学生・高校生・大学生と、対象をライフステージ別に分類。それぞれに「学習のねらい」を設定し、アンケート、テキスト、資料(教材)、学習指導案の実例を紹介。
学習効果が非常に高い、料理選択型食教育の教材として「3・1・2弁当箱法」をわかりやすく解説。
3・1・2弁当箱法とは?
“1食に何を、どれだけ食べたらよい”が簡単にわかり、実行できる食事のものさし。
5つのルールをクリアして、食事づくりの達人に!
ルール1 食べる人にとって、ぴったりサイズの弁当箱を選ぶ
1食に必要なエネルギー量(kcal)と同じ数値の容量(ml)の弁当箱を選びます。1食に必要なエネルギー量は、性別や年齢、身体活動によって一人ひとり違いますので、自分にとってぴったりサイズを見つけることが必要です。
ピッタリサイズの弁当箱とは?
ルール2 動かないようにしっかりつめる
主食・主菜・副菜料理をすき間なくしっかりつめることで、ちょうどよいエネルギー量や栄養素量になります。
ルール3 主食3・主菜1・副菜2の割合に料理をつめる
主食・主菜・副菜の3種の料理とその組み合わせによって、栄養素構成面やおいしさのバランスが図られます。
ルール4 同じ調理法の料理(特に油脂を多く使った料理)は1品だけ
油脂を多く使った料理が重なると、全体としてエネルギー量が多くなってしまいます。
ルール5 全体をおいしそう! に仕上げる
食事で大切なことは、おいしそうで、きれいで、楽しいこと。彩りや季節感なども意識して。
●著者プロフィール
針谷 順子(はりがい よりこ)
高知大学名誉教授、NPO法人食生態学実践フォーラム理事長、博士(栄養学)、栄養士。
1978年女子栄養大学大学院修士課程修了。調理学の第一人者、上田フサ女子栄養大学教授(当時/故人)のもとで調理教育の基礎を学び、同大学大学院修士課程で足立己幸教授(当時)に食生態学を学ぶ。「料理選択型栄養教育」の共同研究に加わり、その一環として「弁当箱ダイエット法」の有効性を実証した研究で第49回日本栄養改善学会賞を受賞。
著書に、『実物大・そのまんま食材カード』 『実物大・そのまんま料理カード 幼児食編』 『実物大・そのまんま料理カード 食事バランスガイド編』 『3・1・2弁当箱ダイエット法』 『食事コーディネートのための主食・主菜・副菜料理成分表』(いずれも群羊社発行/共著)など。