説明
脚注・図・コラム330点付きで、生命科学がわかりやすく、面白い!
ビッグバン(137億年前)
始原生命誕生(38億年前)……
壮大なロマンにつながる私たち一人一人のいのちを再発見!
生命は38億年の歴史の中で一度もとぎれたことがなく、一つでもとぎれたら現在の私たちは存在していません。すなわち皆38億歳なのです。
戦争や殺りく、飢餓、災害などで生命が脅威にさらされる中、あらためて『命』について考えてみましょう。
科学なのにやさしく、包容力のある文章に元気づけられます。
「いのちとは?」 「生きるとは?」 「なぜ食べるのか?」 「自分たちの使命とは?」
生命科学と倫理の領域に踏み込んだ、まさに「あるべき姿」の食育が見えてきます。
生命とヒトをはじめ食、心など多様な視点から「命」を考えてみましょう。
●目次
1章 生命とは何でしょう
生命の起源/生命は自然発生しないのでしょうか/生命の基本単位、細胞/生命の特徴/生命の基本設計図、遺伝子・DNA/動物と植物と菌類/ギンヤンマを見たことはありますか
2章 ヒトと人間
ヒトの細胞/いのちの始まり、受精卵/なぜ女と男、雌と雄の区別があるのでしょう/ヒトはなぜ老いて死ぬのでしょう/ヒトの一生と世代の交代/遺伝と環境、どちらが重要ですか/人類の起源と日本人のルーツ
3章 食育は教育の基本です
体育・徳育・知育と食育/三つ子の魂百までも/低体重出生児と生活習慣病/物質代謝・代謝回転と恒常性/飢餓と飽食、そして糖尿病/カロリーとエネルギー、そして日本食/ビタミンとミネラル
4章 病気とは何でしょう
感染症と映画≪第三の男≫/免疫とアレルギー/クスリとリスク/がんは怖い病気ですか/病気は誰が治すのでしょう/再生医療とは何でしょう/正しい情報と間違った情報
5章 健康で美しく生きるために
肥満と“ダイエット”/女の身だしなみと男の美学/健康と美/こころとからだ/こころはどこにあるのでしょう/五感と第六感、そして直感
6章 あなたは幸せですか
「今まで生きてきた中で一番幸せです」/五体不満足/世界の偉人・賢人・聖人たちは、人の幸せのために悩み考え抜きました/サラリーマン・サラリーウーマンを幸せに/幸せのための企業責任/国民総幸福量と幸福度指数
7章 愛:愛は地球を救いますか
愛は生命科学で説明できますか/母性愛と人類愛/基本的人権と“基本的生物権”/ノーベル平和賞と世界人権宣言/宇宙船地球号/不完全な人間が、よりよき未来を目指して
●著者プロフィール
寺岡 弘文 (てらおか ひろぶみ)
東京医科歯科大学名誉教授、理学博士。
若狭湾エネルギー研究センター協力研究員、浄土真宗本願寺派光教寺住職。1944年福井市生まれ。63年福井県立藤島高等学校卒業、67年京都大学理学部化学科卒業、72年京都大学大学院理学研究科(化学専攻)博士課程修了。73年富山大学薬学部和漢薬研究施設・助手、75年東京医科歯科大学難治疾患研究所(病態生化学)・助教授、98年同・教授、2010年定年退職。この間、「DNA代謝と細胞の運命」を課題に、研究・教育活動に従事。専門分野は、生化学、細胞分子生物学。趣味は、ゴルフと映画鑑賞、日本古代史。