説明
親子で楽しめる群羊社の食育絵本シリーズ、待望の最新刊。
今や、毎日当たり前のように食卓に並ぶホカホカの白ごはん。でも実は、全然当たり前ではなかった!古来より日本人が追求してきた「どうやったらもっとたくさんのコメを作り、おなかいっぱい食べられるのか?」という大命題。
コメが日本人の主食になるまでの奮闘の歴史を、美しい絵と分かりやすい文章で描く。
私たちは食べなければ生きられない、そして日本で唯一100%自給可能なのがコメという事実。本書を読めば、今一度、生きものとしての、また、日本人としての原点に立ち帰り、これからの時代を強く生き抜くヒントが見つかるかもしれない。
全編ルビ付き、マンガも収録され、小さなお子様から楽しめる。しかも、国立歴史民俗博物館名誉教授・藤尾慎一郎先生の総監修で、おとなも大満足の内容。調べ学習にも最適で、手元に置いて、成長とともに繰り返し読むのもおすすめ。
●目次
中生代
イネの進化-野生種から栽培種へ/イネはモンスーンアジアに広がった
縄文時代
稲作は中国の長江中・下流域で約9000年前に始まった/水田稲作が伝わる前、自然とともにのびのびと暮らしていた縄文人
弥生時代
約2900年前、日本に水田稲作がやってきた/およそ700年かけて、ゆっくり拡散していった水田稲作/金属器の伝わる紀元前4世紀は日本の歴史の分岐点/卑弥呼の食卓を想像する/弥生人は何を食べていたか/土器や銅鐸の絵に見るコメの食べ方
古墳時代
古墳造営は水田稲作を推進。ヤマト政権発展の原動力に/古墳人はアグレッシブな国際派だった/台所の進化
【マンガ】「日本型食生活」の歴史
飛鳥時代~平安時代/鎌倉時代~江戸時代/明治時代~現代
【年表】イネと日本人、2900年の歩み
●総監修・共著
藤尾 慎一郎(フジオ シンイチロウ)
国立歴史民俗博物館名誉教授。
炭素14年代測定、古気候復元、DNA分析の第一人者。2003年に発表した新しい弥生時代の年代観は2023年度から一部の高校教科書へ採録。広島大学文学部史学科考古学研究室卒。2002年広島大学文学部にて博士(文学)を取得。2008年国立歴史民俗博物館研究部教授。2024年国立歴史民俗博物館名誉教授。
●古代監修
仁藤 敦史(ニトウ アツシ) 国立歴史民俗博物館研究部教授
●中世監修
田中 大喜(タナカ ヒロキ) 日本大学文理学部史学科教授
●企画・編集・共著
藤原 勝子(フジワラ カツコ)
女子栄養大学を卒業後、同出版部で月刊『栄養と料理』などの編集に携わり、フリーランスを経て、1978年に(株)群羊社の創立に参画、82年に(株)食生活プランニングを設立。「食と健康」をテーマとする書籍や雑誌、食育教材の企画・編集制作、フードビジネス企画などに携わる。1992年にはジャパン・フードコーディネーター・スクールを開校し、2007年まで校長を務める。現在、(株)群羊社専務取締役。食生活ジャーナリスト。
著書に、『フードコーディネーターになるには』(ぺりかん社)、『私は「食」の演出家』(亜紀書房)、食育絵本シリーズ『魚の教え』『牛の教え』(群羊社/編著)など。
●デザイン 浮田邦彦(プロップ)
●イラスト 生田裕人 牛川いぬお エダりつこ
●編集協力 熊木雅代
●校正 秋葉智子