新刊『食事コーディネートのための主食・主菜・副菜料理成分表 第5版』を発行いたしました。
1992年の初版以来コツコツと版を重ね、今回「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に準拠して、関連の料理データベースを一新しました。
わが国唯一の本格的な料理レベルの成分表と言ってもよいかもしれませんが、単に料理の栄養成分だけを掲載しているわけではなく、書名にもあるように「主食・主菜・副菜」の料理群別に分類され、バランスのとれた食事をコーディネートするための教材として、実用書として、いろいろ工夫されています。
目まぐるしく起こる難しい課題を抱えながらも、栄養・食教育の現場で活動実践や課題分析をくり返し行ってきた著者や研究会の方々をはじめ、関わってくださった全ての方のおかげで、長年鮮度を保ちながら出版することができました。
だれでも・どこでも・簡単に・楽しく「適量でバランスのよい食事」を共有できる1冊に・・・
本書が目指してきたコンセプトですが、今回の改訂版に当たって書き足された、ゆるぎのない一節をご紹介します(足立己幸「はじめに」より)。
第22回国際栄養学会議(2022年12月、東京)でも、“一人残らずすべての人の健康や幸せの、持続可能な社会の実現”のために、「地域性を活かした・科学的根拠を踏まえた・わかりやすい教材」の必要性が強調され、その具体化の難しさが討論されました。
本書は、1992年から、まさにこれを狙ってきた先見性の高い1冊だと誇りに思います。
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